朝立ち推進委員会

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亜鉛の効果は朝立ちだけじゃない

朝立ちには亜鉛というのはよく聞く話です。亜鉛精子の生成、男性ホルモンの両方に関与しており、「セックスミネラル」と呼ばれることもあるくらいです。成人の体内に存在する亜鉛は約2g。主に皮膚や骨、肝臓、眼球、筋肉などに含まれています。そして重要な酵素の構成成分であり、約200種類以上の酵素に関わっていると言われています。ちなみに亜鉛は英語でZincといいます。亜鉛の化学記号がZnなのはここから来ていると思うのですが、2説あって「白い鉱床」を意味するラテン語からという説と、「とがったもの」を意味するドイツ語からというのがあるようです。

全然関係ないのですが、カリウムは化学記号こそKですが、英語ではPotassiumと言います。全くもって想像がつかないですよね。。

亜鉛不足で起こる症状

亜鉛不足になると起こる症状としては、味覚障害、皮膚炎、慢性下痢、低アルブミン血症、血球減少、免疫機能障害、神経感覚障害、成長遅延、性腺発育障害などがあります。通常は食事から摂取するのがよいとされていますが、栄養の偏りなどの問題から近年は亜鉛不足が指摘されることが多くなっています。

栄養が偏ると亜鉛の摂取量が減るのですが、それ以外にも亜鉛の吸収が阻害される場合もあります。これは主にポリリン酸などの食品添加物を含む加工食品によって引き起こされます。レトルト食品も同様です。

他に気をつけることとしてはお酒です。亜鉛はアルコールの代謝に必要な酵素に使われます。つまりお酒を飲んだ後は体内にある亜鉛を使ってアルコールの代謝が行われているということです。さらにアルコールは亜鉛の尿中への排泄を促すため、どんどん亜鉛が消費されていってしまいます。飲むなとはいいませんが、おつまみにナッツ類を選ぶなど亜鉛不足対策を考えておくといいでしょう。

亜鉛を摂るには

ただ、亜鉛に限らずミネラル全般に言えることですが、なかなかイメージしづらいのが正直なところではあります。亜鉛を食べろと言われても、あまりおいしい感じがしないですからね。鉄や銅といったミネラルも一緒ですので、これらを食べ物に置き換えて覚えておくといいでしょう。

亜鉛を摂取するための代表的な食べ物は牡蠣です。冬場は牡蠣鍋などが非常においしいですよね。他にもチーズ、豆腐、アーモンドなどにも含まれています。

ミネラルを摂るためにサプリを服用している人もいると思いますが、サプリの場合タイミングに相性のようなものがあります。亜鉛とあまり相性が良くないのが鉄です。鉄を摂ると亜鉛の吸収が阻害されるので、例えば朝に亜鉛サプリを飲み、夜に鉄サプリを呑むといったような形がいいでしょう。

亜鉛は生活を整えるための重要なミネラル

こうやって見ると亜鉛の効果は必ずしも朝立ちだけではないことがよくわかります。というか朝立ちをするということは生活習慣が良くないといけないわけで、当然と言ってもいいかもしれません。

ただ、生活習慣が悪くなくても亜鉛という重要なミネラルが不足をしているといろいろな症状が出てきてしまいますので、おいしく食事をしながら摂れるといいですよね。